痴呆症

痴呆症になると、満腹中枢もいかれるらしい

祖母は人生の最後5年間を今でいう痴呆症の状態で過ごしました。
この痴呆症は、家族で面倒を見ると大変負担がかかります。
当方の祖母は、幸か不幸か足腰の状態が悪く、あまり動くことができなかったため、
多少ましでした。

 

痴呆症になると、本当にいろんなことを忘れてくれます。
私を含め家族の名前すらも、最初はまだら状態でしたが末期では完全に忘れていました。
また、中枢神経がいかれるのでしょうか、満腹中枢もいかれてしまったようで、
朝ごはんを食べ終わって10分後には、「朝ごはんまだ?」と聞いてくる始末。
これに加えて自分は絶対に正しいと思い込みがありますから、なだめるのも大変でした。

 

この問題に一番解決したのは、カードでした。
朝・昼・晩と3つのカードを机におき、ごはんを食べたら裏返す、という形で認識させていました。
最初の頃は、これで何とか対応できましたが、末期はもう無理でした。

 

先ほど、幸か不幸か祖母は足が悪くと書きましたが、徘徊がなかった分だけ助かったというのが本音です。
同様に痴呆症を抱えた家族様とも交流がありましたが、徘徊で行方不明になることも多く、その場合には、
夜も寝れずに探さなければなりません。
当方の場合には、多少家の中で徘徊はありましたが、外に出ない分助かりました。

 

結局この祖母も、末期は何もわからない状態になりました。
ちょうどそのころから、肝臓の調子が悪くなり、病院で寝たきりとなり、
そのまま亡くなりました。

 

今となって思えば、施設という方法論もあったかもしれません。
しかし、当時はそういう余裕もない状態でした。